自己防御

自分を守るその態度が相手を敵にさせている |
自己防御とは、「責め来る敵から身を守る!」という意欲(?)を表す言葉です。
人間なんて誰もが防衛本能を持ちあわせています。
それは生き抜く上で必要不可欠です。
必要不可欠なのですが、ここでいう防御は「あなたのその態度が、相手を敵にさせている」というメッセージなのです。
身を守ろう、と思うわけですから、過去にそれなりのことがあったと思います。
ですが、そんな事を知らない人から見れば、その防御の姿勢が「あなたは私の敵ではありませんかね?」と疑われているように感じます。
それを感じた人は不愉快に思い、あなたの元から去るか、その不快感を理由にあなたを攻撃するでしょう。
自分の中に原点となる体験はあると思いますが、それ以降の攻防は「鶏が先か、卵が先か」という感じになってしまいます。
だって、他人にはあなたの原体験なんて知る由もないからです。
そして、防御の態度は自らコミュニケーションを断ち切っていることになり、人からは理解されず、場合によっては争いになるでしょう。
その時に思うのです。
「やはり私は攻撃された」・・・と。
キツイ話ですが、相手に攻撃「させた」とも見れるのです。
本当は何を怖れているのでしょうか。
それを誰かと心から分かち合ったことはあるでしょうか。
誰かを信頼出来ないのは、自分を信頼出来ないからではないでしょうか。
この自己防御の虚しさを後々気付いたときの後悔に私は苛まれてきたので、早く辞めて欲しいと思い記事にしました。
大人のやりとりのなかで起きる攻撃は、深層心理では、相手に攻撃「させている」のです。
相手にそうさせないこともまた愛情です。
山本真弓