マインドブロックやブレーキ外しの罠と繰り返す中毒性

目次
ブレーキを外すことが目的になら、ブレーキを踏み続ける
そもそも、なにがしの心理的ブロックを外すのは、外すからほしいものが入ってくるんじゃないんです。
ブロックを外したことで、今まで恐くて受け取れなかった「ほしいもの」を受け取れるようになったり、 「ほしい!」という意思表示ができるようになるんですね。
結局、生き方(行動)が変わるから入ってくるだけのことなんですね。
だから、
ブロックを外す = ほしいものが入ってくる |
ということじゃないですからね。
特に、お金のブロックを外してもらうために、セラピーだとかにお金を払っても、お金のブロックは外れません。
ブロックが外れたら、幸せになれる。
という「タラレバ」にいくらお金を費やしても、無駄なんです。
こういう人は、一時的に外れた気になるだけで、またお金のブロックを外すために、お金を払って解除をしてもらっているはずですよ。
ブレーキの種類なんて無数にあるのに、そんなものに一個一個ブロックが出るたびに外してたら、いつまでも「幸せ」に投資できないよ。
ブロックは、取るという意識じゃなくて、
「耐性」を強くすることで出てきにくくなるもの。
「ブロックを外すためにブロックする」というのは、手段の目的化に陥っている典型例です。
9割が誤解している感情解放というブロック外し
人が何か理想の状態を叶えたいときに、時々邪魔になるのが、心の抵抗感や、心のしこりです。
「心のしこり」とは、すぐに解消できるのもあれば、結構、しぶとい心のしこりもあります。
あなたの心のしこりは、どうですか?
しぶとい心のしこりから来るネガティブ感情は、衝撃的な出来事が発端になって生まれたものや、長年の歳月を繰り返して、積み重なって出来たものがあります。
そのようなしぶといネガティブ感情については、カウンセリングやセラピーに通って解放させることが良いとされています。
ですが、このネガティブ感情を解放するためには、大きな落とし穴があるんです。
それが「手段の目的化」です。
ブロックを外すことが目的になっているから、ブロックがある状態を続けるということです。
本来なら、ブロックを外す目的は、外すことではなく、外した後、実現したいことのために外すんですよね?
感情の解放、ブレーキ外し、ブロック外しという名前のつくサービスで最も気をつけなければいけないことは、不安感や苦悩感などのネガティブ感情を解放するだけでは、本当の問題は解決しないということです。
そこをしっかり理解した上で、受けなければならないということです。
はい、外れましたよ~。
ありがとうございました~。スッキリしました。
またお願いします~。
・・・って、またお願いしたらダメなんですよ。
怒りや恐れなどの苦悩感や不安感、こういった感情に浸ることは、無意識に肯定的意図を持っているとも言われます。
例えば、ある人が大きな悩みを抱えているとします。
その人は、これまで表出することができなかった苦悩感や不安感を聞いてもらえるヒーリング、セラピーという場所がができたとします。
当然、苦悩感や不安感を表出できる場所があることや、その感情に浸れることで、安心感や安堵感が生まれます。
そうすると、無意識がその安心感や安堵感を得られることにメリットを感じるようになるので、苦悩感や不安感の感情に浸る状況を繰り返したくなるんです。
まさしく、この状態こそ、
手段の目的化(正しいことを間違った動機でやっている)
です。
手段の目的化が起きてしまうのは、苦悩感や不安感などの感情に浸る上での肯定的意図があるからですね。
病気だったら大事にされる。
怪我をしたら構ってもらえる。
つまり、
不幸だったら愛してくれる
というのが、ネガティブ感情の持つ肯定的意図です。
何回も言いますが、「タラレバ」は自分を幸せにしません。
このように、ネガテイブ感情を解放する行為で、心の中のわだかまりが解け、気持ちが浄化されることを
カタルシス効果
と呼びます。
カタルシスとは、ギリシャ語で「浄化」という意味です。
セラピーやカウンセリング、ヒーリングでは、こういったカタルシス効果をねらったセッションやワークがあります。
ですが、最初の方でお伝えしたように、このネガティブ感情を解放するだけだと本当の解決に繋がっていないんですね。
本当の癒やしとは底付き感を感じきること
本当の意味で、心のブロックや抵抗感がなくすために、脳科学的に言えば、苦悩感や不安感という感情を弱めようとすることなく、味わい尽くし、底付き感を感じる切ることが重要なんです。
そうすることで、その感情を感じたくても、リアルな感情を持って味わえなくなるんですね。
ハッピーな結末を最短で作ることができるということなんです。
「リアルな感情を持って味わえなくなる」というのは、意識がそこに向かないので、違うことに頭を使えるようになるという意味です。
お金のブロックを外しても無意味な理由
冒頭の話に戻すと、仮にあなたにお金のブロックがあるとします。
そのあなたは、お金を失うことで何を恐れているのでしょうか?
どうなることが恐いのでしょうか?
餓死すること?
親に迷惑をかけること?
人にみじめに思われること?
お金を失うことの向こう側に、本当に恐れていることがあるんです。
それをちゃんと見ることが、本当のブロック外しですよ。
そして、それが幻だと気づくことが、一番重要なんです。
お金を得ることでも同じです。
お金の向こう側にある、一番恐れているものを見ると、お金の呪縛から解き放たれます。
私は、お金=恋愛だといつもいうけど、親に迷惑をかけることも、人にみじめに思われることも、今のあなたの恋愛観そのもののはずです。
傷ついた自分を隠すから入ってこないんです。
捨てるべき最初の1を捨てないで、なんで2から捨てるの?
1番欲しいものの代わりに、2番目以降を選んで生きる理由がそこにあります。
1番目を捨てることから逃げるから、入ってこないんです。
人間は一番欲しいもの以外失うようになっています。
だって2番目は、1番欲しいものじゃないからです。
ほしいものを手に入れて、本当にほしいものが手に入るんですね。
だから、
ほしいものを間違えたら、本当にほしいものがやって来ません。
メリットとベネフィットの違いそのものです。
おいしい食事をその人とするのは、美味しい食事がメリットです。
食事をしながら、あなたはその人から何がほしいですか?
それが食事をすることによって得たい、一番ほしいものなんですね。
それと、もらいたくない人からもらうお金で生活するなら、なにをはじめてもお金になりません。
それは、奪う行為だからです。
お金とは、好きな人のために自分を使って得る(もらう)対価です。
「もらう」というのは、
使ってもらう
ということですよ。
作ったものを食べてもらう
製作したものを見てもらう
この「もらう」というのも、
「お金をもらう」の、「もらう」と同じ意味です。
つまり、あなたを買ってもらうということです。
あなたを使ってもらえるから、もらえるのがお金です。
経営者の目線で言えば、使える人を雇うのは当たり前ですよね。
奪う無意識がある人は、入ってこないか、行き詰まります。
お金は、感謝のあるところにしかめぐってきません。
好きな人に払う、好きなものに払う、好きな場所に払う。
だから、幸福感を得るんですね。
山本真弓