自分がわからない人へ、ビジョンが必要な理由と作り方

目次
本当にほしいものは恐さの向こうにしかない
人は、恐いから行動が止まります。
人間なら普通にあります。
そして、「本当にほしいもの」は、その恐さの向こう側にしかないというのが世の常なのです。
自分がわからないという人は、安全地帯に留まることを選びながら、安全地帯の外へ出たいという矛盾を長年抱えている人が多いです。
たとえば、買い物をする時、
それを買って消費した後、何が残るかを考えてから買うと損をしない
という、マーケティングの原則に当てはめると、
ほしいものを手にした後、それを使った後で得るものが「本当にほしいもの」なんですね。
ということは、自分が経験しなければ、好きかどうかもわからない。
たとえば、美容室に行ってカットをしてもらう目的は、お金を払って「綺麗な自分」を買うためですよね。
新しい施術や、新しいスタイルにしたいけど、いつも同じものを頼んでしまうとか、これも、恐さですね。
この「恐さ」というのは、大小関係なく、常に在り続けます。
特に、自分の人生を左右する選択は、私でもブレーキを踏みます。
それは、
変化することが恐いのではなくて、変化した後、変化する前より悪くなったらどうしよう、変化する前にあったものを失ったらどうしようと、
まだ来てもいない未来を不安に思うから恐い。
恐いから不安になるんじゃなくて、不安だから恐い。
たとえば、言いたいことが言えないとします。
それは、嫌われたらどうしよう、捨てられたらどうしよう、関係が悪化したらどうしよう、周囲の空気が悪くなったらどうしよう、という「不安」があるから言えないのです。
結果、
自分が思う正解ではなく、いつも相手の正解を考えて生きていくようになります。
状態としては、気疲れが常にあるとかです。
とにかく一緒にいると疲れる人は、相手に問題があるというより、自分が相手の正解を探すためにエネルギーを消耗しているということです。
そういった行為を「承認欲求」といいます。
で、この承認欲求が自分にあれば、承認欲求のある人に出会います。
つまり、ほしいものを得た先でしか、本当にほしいものが手に入らないのであれば、欲しいものを間違えてしまったら、本当にほしいものは手にできないですよね。
だから、欲しいもので得る「ほしい体験」を、先にしないといけないと言われます。
最初の話に戻ってしまうんですが、マーケティングの原則のことです。
それを買って使った後、残るものを考えてから買うと損をしない。
その「残るもの」は、嬉しい、楽しい、気持ちいい、スッキリ、といった形容詞で表される「感情」のことです。
マーケティングでは、体験価値というのですが、人は、体験価値がほしいから、ほしいものを手に入れるんですね。
優越感がほしいのか、満足感がほしいのか、幸福感がほしいのか?
それを手にして使った後、どんな気持ちになるかを先に体験しないと、ほしいものを間違えやすいんです。
海外に行けなくても、海外に行った気分は味わえます。
温泉に行けなくても、温泉気分は味わえます。
子供がいなくても、子供と遊ぶ気分は味わえます。
結局、
本当にほしいものを間違わないために、ほしいものがやってくる用意はできていますか?
ということです。
彼氏がほしいと思う時、理想の人に選ばれる用意はできていますか?ということですね。
彼氏ができたらエステに行こうと思ってる人ほどできないんです。
出会いがないのは、綺麗になる前提が、タラレバだからです。
自分の幸せを損得で判断しているからです。
見えるところしか頑張れないからです。
うまく行くならやるけど、うまく行かないならやらない。
儲かるなら買うけど、儲からないなら買わない。
だったら、うまくいかないんです。
ほしいものを間違うと、掴んだものは残りません。
つまるところ、好きになる人を間違えると、本当に好きな人に出会えないということです。
恐さを避けても平和は保てるし、乗り越えなくても幸せはあります。
だけど、苦しさからは逃れられないんです。
恐いことより、低レベルな自分を選ぶジレンマに苦しむからですが、それは、自分の力を我慢するから苦しくなっちゃうんですね。
自分の幸せを相手に合わせなくてもいいんですよ。
自分の定義を明確にするための目標金額
自分がわからない人に、楽に無理なく、「自分とは?」を言えるようになるために、私が提案できる中に、目標金額があります。
これは、お金は汚いものだとか、お金に対するネガティブな感情があると、根本的な原因の解決が先なのでおすすめできません。
いくらほしいの?で考えると、ビジョンが描きやすくなります。
たとえば、あなたが、貯金ゼロ円の40歳とします。
で、日本の今の法律で年金がもらえるのは、65歳ですよね。
今40歳だったら、後25年あります。
そして、あなたが90歳まで生きるとします。
90歳まで生きるあなたが65歳になった時、無職になったとします。
65歳から90歳まで25年あります。
また、日本は今、「65歳3,000万問題」という命題があります。
ここでいう命題とは、人間に平等に与えられている課題をいいます。
単純に、3,000万円を25年で割ると、1年120万円です。
1ヶ月で使えるお金は、10万円です。
40歳から25年で3,000万貯めるのも同じ。
年120万、月10万の貯金が必要ですね。
私は、どの生徒さんにも強く訴えていることは、これから何億稼ごうが、生活レベルは、月30万程度までにするほうがいいということです。
一度上げた生活レベルを落とせる人は限りなく少ないからです。
プライドが許さないんですよ。
この人たちは、自分を良く見せるために頑張っているんだ、と。
そんなプライドいらないと思うんだけど、実際自分の身に降りかかると、プライドに負ける人のほうが圧倒的に多い。
自分が65歳になった時、3,000万以上ある状態にしておくには、まず、最低でも1,000万あれば、お金が働いてくれます。
資産運用で、年240万でもお金が働いてくれたら、楽になりますね。
お金を得るには、
1)自分で働くか 2)人に働いてもらうか(人にもらうか) 3)お金に働いてもらうか |
この3つしかありません。
だんだん現実味が湧いてきたと思いませんか?
そして、今は、肉体労働より頭脳労働が出来る人に、企業は多くの給料を出したいと思っています。
また、誰でもできることは、できるだけ安い賃金で働いてくれる人なら誰でもいいのです。
最低賃金が1,000円の時代、ますます失業者は増えます。
自分が人を雇う側なら、スキルのない人よりある人のほうに1,000円払いたいと思いませんか?
仕事をしていない高給取りの人を妖精さんとも言われます。
目標金額を達成するために必要なスキル
さて、
40歳、貯金ゼロ、25年間、3,000万円
というキーワードがここにあります。
このキーワードを基準にした場合、
10年後には、1,200万最低必要ですね。
10年後それを手にするために、今から2年後は、最低限、何が出来るようになっていて、かつ、それが出来る自分は、8年後にどんなことができるようになっていますか?
それ(*)をC地点にしてみてください。

そして、D地点。
C地点にいる自分は、*「さらにどんなことができる自分になっていると思いますか?」
それ(*)を、D地点に書いてみてください。
たとえば、「英語が話せる自分になりたい」の例で言えば、どこまで話せることが、英語が話せると言えるか?
仮に、*「外資系企業の開発部で製品開発をしながら、世界を飛び回って、色んな人と関わっている」と思ったら、
D地点は「外資系企業の開発部で製品開発のメンバーに抜擢されて、海外赴任しながら、周囲の信頼を得ている」みたいになります。
Dが決まると自ずとCは、「日常英会話で生活している自分」になりますよね。
大事なことは、自分のドラマは自分で作る、ということです。
特にDは、今の自分では到底できない、絶対不可能な、大風呂敷を広げることが大事です。
今のあなたを見た人が笑うような、ともすれば、「はぁん?」と呆れられるような「遠い理想」であればあるほどいいです。