誰も欲しいのは説明でなく物語である

そこのスウィートルームは、

ウェルカムフルーツに

枇杷が置いてあった。


私は最初、

懐古心から珍しいと思った。


私が連想するスウィートとは、

オレンジやメロンが

籠に上品に並ぶ印象があり、

私はそれを消しゴムで消しながら、

枇杷を珍しい目で見ていた。


少なくとも

ふたつの「珍しさ」が

交錯していた。


その時、扉が開いて

「お久しぶりです」

という声がして、


私は記憶を手繰り寄せながら、

知っているような笑顔で会釈した。


しかし間が持たないと観念したのか、

私の気が置けない記憶というヤツは、

私に「えっと」を口から吐かせた。


その人は親切に

「枇杷の話」をしてくれた。


私は昔、肌荒れには

枇杷の葉がいいと言ったらしく、

子供に試して回復したそうだ。


私の枇杷を懐かしむ理由を

私はすぐに理解できた。


その人はテーブルの上の

枇杷に気づいて驚いた。


その人は私の校正を

するようになり、

今では私が教えてもらう側

になった。


ベネフィットとは、相手より先回りして、未来を見せてあげることだ


「目に映るすべてのことは

メッセージ」

という歌詞がある。


私たちの生活には

それが溢れているが、

それは過去ではなく、

未来からの予告なのだ。


私はどん底を認めたときから、

気のせいかも。

確証もないのに。

おかしいと思われたくない。


などの理由で、

たくさんのメッセージを

なかったことにする

「打ち消し」をやめた。


何かそんな気がした。

何か大事な気がした。

何か心が震えた。


この「何か」を

「なぜ?」に変えて

答えを出す生き方は、

周りを一掃させてくれた。


誰かの好きを

否定しなければ、

自分の好きを

主張できない人たちや、


自分を下げなければ

相手を褒められない人たちが、

見事に私から去っていった。


こうして自分に

疑問を持つ生き方は、

自分を他人のように

見ることである。


だからできた

好きな人が行く場所に

先回りする「まちぶせ」は、


その人が来るまでに、

いろんな準備が整う。


それらを言語化したものを

ストーリー性という。


人が人の心を奪えないのは、

奪われてしまうからであるが、

人はそれを「虜」といい、

一連の作業を「お膳立て」という。


#ストーリー性 #メッセージ性 #顧客価値 #お客はモノを買うのではなく価値を買う #ベネフィット